※児童発達支援のサービス申請者は発達支援が必要とされる未就学児童で利用するには「児童発達支援」の支給決定を受ける必要があります。サービス地域は、都内全域です。都外にお住まいの方は最寄りの市区役所の福祉課にご相談下さい。
発達に課題をもつ子供たちには,「地域」での「生活」を視野に「自立や社会参加」に向けた長期にわたる一貫した支援が必要です。こうした支援は保育園や学校の中だけでは完結しません。日々成長しているこどもを間近にして今何ができるのか。大きな目的の一つは私たちの子どもが将来、高等教育を受け、一人で就業し自活できるようにすることであり、それには早期発見・早期療育が何より必要だと私達は考えています。乳幼児期は、対人関係や社会性の育ち等社会参加の基盤を形成する時期であり、この時 期に適切な支援を受けられないと2次障害が生じる恐れがあるとされています。
●定員:一日の定員は児童発達支援事業及び放課後等デイサービスあわせて10名です。
●営業時間8:30~17:30
●児童発達支援サービス提供時間:9:00~13:00 (月~土・祝)
※午前8時から午前9時までの時間帯はお仕事をお持ちの母親が優先されます。
(1)学習支援と指導及び個別教育プログラムの策定
(2)日常生活における基本的な動作及び言語の指導
(3)集団生活への適応訓練(個別のソーシャル・スキル・トレーニング)
(4)ファミリーストレスの軽減のための相談及び援助
(5)利用者の家庭と事業所間とが連動した療育の指導と支援
(6)機能訓練(歩行訓練・感覚統合訓練・言語聴覚士による機能訓練)
●メルケアでは発達障害児童への教育的介入の一つとして、ディスクリートトライアルトレーニング(児童一人に対して複数の指導員)によるパーソナルカウンセリングを実施しております。本カウンセリングにおけるキーポイントは以下のような内容ですが、基本的には児童の学習受容度や行動特性に応じて個別のプログラムを策定することが重要です。
1. 授業を受けることを学ぶツールを身につけるアビリテイ
2. 学習する態勢になるアビリテイ
3. 指示に応じ指示を理解できるアビリテイ
4. 自己を管理し調整するアビリテイ
5. 楽しいことやうれしいことを期待して行動に向かうアビリテイ
6. 自ら何かを伝えようとする意欲と個人に応じた形態を用いて表現するアビリテイ
7. 模倣して気づいたり学んだりするアビリテイ
8. 課題解決のために注視すべき刺激に注目できるアビリテイ
以上8つのポイントから可能な限り幅広く行動スキルを身につけ興味を広げることに重点をおきます。メルケアのカウンセリングに使用するテキストや教材は、児童の状況に応じて個別に作成しており無料です。
教育的介入の一つで療育的介入を実施する際、個人が本来もっている能力を全体に向上させる理論と実践法として成果を上げている療法で良く知られているアメリカの作業療法士のエアーズ(Ayres,A.J.)がまとめたもので「感覚統合療法」や「感覚統合行動療法(SIBT)」があります。エリックタイバーズ博士などの提唱による、子どもの脳活性と能力全体の可能性を広げる感覚統合療法に行動療法を融合したものが感覚統合行動療法です。感覚統合行動療法では平衡能力、定位、反応、運動結合などの幅広い能力を開発すると同時に運動結合変換能力群へと発展させ脳の様々な部位を活性化させながら、認知や言語の発達、情緒発達を促していきます。
支援介助者は運動がうまくできない子どもにうまく出来るような取り組みをさせる前に、その子の心理との関わりを見ていく必要があります。少なくとも「できなかったことができるようになる」といった一線を超える力は「脳」の中で発生しています。その結果まっすぐに歩ける、正しい起立ができる、ボールを落とさずに受けることができる、一定時間正姿勢で着席できる、読み書き計算の間違いが少なくなった、会話の語彙が増加した、意欲や自信をもてるようになったなど感覚統合行動療法によるプラクチカルトレーニングは、多くの専門医による長年の臨床的成果の蓄積で証明されています。
●メルケアみなとセンターでの療育当初の教育的介入プログラムでは、ディスクリートトライアルによる伝統的な行動介入(DT-TB*)から開始し、児童の学習受容度と行動特性に合った教育的諸介入の連続体として各種介入を行っていきます。ディスクリートトライアルとは、一つの課題をいくつものスモールステップに分けて教えて行くトレーニング方法で、早期集中介入で実績が上がっています。軽度の障害の場合は、DTTでなくASPTを用いたグループ学習を実施し小さな教室の中での社会性を育む訓練を行っています。関与者は安易にセグメント化するのではなく、こどもひとりひとりの特徴なり症状を早期に見出し(リ・アセスメント)、状況にあった個別教育プログラム(Individualized Educational Program:IEP)を作ってあげられることが大切です。
*DT-TB は Discrete-Trial Traditional Behavioral Interventions
本ウエブサイトには発達障害という言葉が多く記載されていますが、これは法律や学術的に使用されている用語ですので当センターでは業務上そのまま使用しています。特に障害という単語に嫌厭の念を抱かれる方も多いとは存じますがご容赦下さいませ。