下記の文章はDSMⅣを基準に記載していますが、現在DSM5基準に書換え中です。

発達障害の定義

厚生労働省の定義によると「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいうとされています。 現在精神医学で主に使われている国際的な診断基準は2種類あり世界保健機構(WHO)による国際疾病分類であるICD-10International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problemsの略)では、F80-F89 心理的発達の障害、F90-F98 小児<児童>期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害がほぼ相当します。 米国精神医学会によるDSM-IV (Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, DSM)では、 1. 通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害 がほぼ相当します。これらの分類の他に、自閉症スペクトラムという概念もあります。2013年に米国精神医学会は、DSM5として新たな指針や診断基準を発表されました。

発達臨床からみた軽度発達障碍児理解の視点

従来、LDアスペルガー、ADHD、自閉症といった障害別に分けてアプローチ法を考える事が多かったのですが、課題の多くが重なり合う部分も少なくありせん。個々の発達的特徴を考慮して行動療法的、認知療法的アプローチすることの方が有益な示唆を得られます。

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発達障碍児の支援に関わる際に、下記に記載の医学的見地の説明に加え、情緒や自己像(関係性)が最も気にかかるポイントです。このつまずきの背景には姿勢、運動、発声、認知、言語、感覚・知覚という問題があり、これらの問題を抜きにしてはうまく支援できません。発達障碍という枠組みを知らない場合、安易に家庭の療育環境の問題とすりかえやすいこともあります。

 

例えば、学習障碍児の特徴である、ルーズな行動の背景には、協調性運動障害による不器用さや触覚が過敏なために、身支度や歯磨きや洗顔・洗髪を嫌うという身辺自立を妨げてしまう要因があります。肘を机に載せることが多いため姿勢が悪いとか脱力な動作は、一見学習態度が悪いのかと思われがちですが、実はその背景には筋力が弱いとか低緊張が原因要素である場合があります。集団から外れるという問題も、聴覚の過敏さや集団遊びのルールが難しくて理解できない、刺激に振られやすいという理由が挙げられます。

赤ん坊が泣いた時、親はその原因がおむつが濡れているのか、お腹が減っているのか、どこか具合が悪いのかを瞬間考えるように、発達に課題があると見られる子供たちにも、それなりの行動には何らかの原因があるというように注意深く観察してあげなければなりません。

発達障害に関する医学的説明

当サイト利用の方々の利便上、発達障碍に関するテーマのみ医学書メルクマニュアルオンラインから医療関係者向けの情報をそのまま転載しております。メルクマニュアルは、世界中の医療従事者が信頼を寄せる総合医学書の決定版です。米メルク社(Merck & Co., Inc.)が非営利事業として提供しているもので、世界で最も信頼されている医学書の一つです。膨大な医学情報をコンパクトに要領良く掲載し、現在までスタンダードな医学書として世界中の医療従事者を中心に活用されています。

(※医療、遺伝子学、教育、また心理学において日々刻々と研究が進んでいる分野ですので、内容表現が新しい見解と若干そぐわない説明があるかもしれないことをご了承下さい。)リンク: MERCH MANUAL ONLINE

学習障害(LD)

学習障害とは、学業成績において個人の知的能力から予測される潜在的な水準と実際の水準との間に乖離を生じさせる病態のことである。学習障害では,集中または注意,言語発達、視覚および聴覚情報処理などにおける機能障害または困難を伴う。診断では、知的,教育的、言語的、医学的,心理学的評価が行われる。

治療は主に臨床的教育的対応であり、行動療法、心理療法、ときに医学的治療も行われる。 READ MORE

読字障害(RD)

読字障害とは,一次性の読みの障害を意味する総括的用語である。診断は知的,教育的,言語的,医学的,心理学的評価に基づきます。治療は主として教育的対応であり,単語の認識およびコンポーネント技能の指導で構成されます。

読字障害には普遍的な定義が存在せず,したがって発生率は不明です。公立学校に通う小児の約15%が読みの問題のために特別指導を受けていると推定され,さらにその1/2が読みの持続的能力障害をもつとされています。読字障害は女児よりも男児で多く発見されますが,性別が読字障害発症の危険因子であると証明されているわけではありません。 READ MORE

注意欠陥・多動性障害(ADHD)

注意欠陥/多動性障害(ADHD)は,不注意,多動性,および衝動性から成る症候群です。不注意優勢型,多動性-衝動性優勢型,混合型の3つの病型に分類されます。診断は臨床的な基準により下されるます。治療では通常,刺激薬による薬物療法,行動療法,教育的介入及び認知行動療法が行われます。 READ MORE

自閉症スペクトラム障害(ASD)

自閉症とは,社会的相互交渉およびコミュニケーションの障害,反復常同的な行動様式,ならびにしばしば精神遅滞を伴う不均等な知的発達を特徴とする,神経発達障害の1つです。症状は小児期早期に始まり、患児の大部分においてその原因は不明ですが,研究では遺伝的要因が支持されており,また一部では,ある疾患が原因となって自閉症となることもあります。診断は発達歴および観察に基づきます。治療は行動療法による行動管理であり,ときに薬物治療も行われます READ MORE

精神遅延(MR)

精神遅滞は,以下の項目の3つ以上での制限を伴う,平均を著しく下回る知的機能(しばしば知能指数で7075未満と表現される)によって特徴づけられます:コミュニケーション,自己目標,社会的技能,自己管理,社会資源の利用,自身の安全の維持。対応は,教育,家族カウンセリング,社会的支援から構成されます。 READ MORE

このHPに記載されている内容は、全てアメリカ精神医学会によるDSM-を参考にしています。 医師によっては、WHOによる ICD-10(国際疾病分類)を用いますが、両者に大きな違いはありません。 なお、 診断基準を用いて診断する事が出来るのは専門の医師だけ です。適切な指導、療育を受ける為にも、疑問や不安がある場合には、必ず専門の機関を受診して下さい。尚、現在DSMⅣはDSM5に改訂されております。

 

 

メルケアみなとセンターは児童福祉法に基づく児童の発達支援のための障害児通所支援事業所です。当事業所の事業は、社会福祉法第2条に定める第2種社会福祉事業です。

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